宅建試験 行政書士試験

行政書士試験→宅建試験ルートの落とし穴!?逆の場合はどうなの??

この記事はR4年度行政書士試験合格・R5年度宅地建物取引士試験合格の
まかろんろん@DTMが執筆しています。
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宅建試験と行政書士試験は民法が被っているので
宅建→行政書士の順で受けていくパターンが多いかと思います。

私は逆で、2022年度に行政書士試験を、
2023年度に宅建士試験を受け、どちらも合格しました。

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行政書士試験のほうが数段難しいと言われていますので、
宅建士試験の民法は楽勝なんじゃないかと思ってしまいますよね?

この振りからわかると思うのですが、これがデカい落とし穴なので、
今回はここを掘っていこうと思います。

まかろんろん@DTM
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また、メジャーな宅建→行政書士ルートでの注意点にも触れますよ!

1.各試験の特徴

宅建士試験

宅建士試験は完全相対評価の試験で、毎年合格点が変動します。
問題が難しい年は合格点が低く、簡単な年は高くなります。
近年は受験生のレベルが高いのか、
問題は難しいのに合格点が高い状態が続いているように見えます。
全問マークシートの試験で、試験は2時間、
上位15~20%くらいの方が合格します。

宅建試験の特徴は、一言で言うと「細かい」です。
範囲はそれほど広くありませんが、
とにかく細かいことまで聞いてきます。
記述はなく、全問マークシートですが、
記述できるのと同じくらい正確に憶えていないと
間違うように問題が作られています。

民法が含まれる「権利」という科目が14/50の配点を占めていますが、
民法は点数を取らせる気がまるでない問題が数問出ます。
問題が難しいのではなくて、行政書士試験受験生レベルだと
勉強しないような超マイナー分野からガンガン問題を出してきます。
なんというか、点数調整のために取れない問題を
権利科目にぶち込んでいる、そういう印象を受けます。
ですので、民法で高得点を狙えず、
必然的に、宅建業法を9割近くとらないと合格が難しくなっています。

行政書士試験

行政書士試験は、総得点が180点以上、
かつ、一般知識科目で24点以上を取ることで合格できます。
(細かく言うともう一つ要件がありますが、
落とす可能性がほぼ無いのでここでは省略します。)

一見、絶対評価の試験のように思えますが、
この試験には記述が含まれており、
その採点の内訳はブラックボックスになっています。

毎年9~13%程度で安定して合格率が推移しているところを見ると、
記述の採点(全体の択一の点数が高い場合は、採点が辛くなる)に
よって実質的に相対評価になっているんじゃないかという
見立てが一般的のようです。

マークシート+記述式の試験で、試験時間は3時間という長丁場です。
国語の長文読解や、ウルトラクイズのような
一般知識に加え、憲法、行政法、民法、商法・会社法という
王道の法令科目が試験範囲で、法令の知識だけではなく、
読解力や現場思考力を問われる試験です。
大学教授が試験委員の多くを占めるためか、アカデミックというか、
良く捻られた問題・おしゃれな問い方をする問題が多い印象です。
必要暗記量的には宅建の3倍程度あり、社会人にはなかなか厳しい試験です。

2.行政書士→宅建コースでの落とし穴

先にも書きましたが、宅建試験の民法は、
意図してマイナー分野から多く出題してくるので、
得点源にしづらいです。

私は、宅建試験の勉強を始めた頃は民法で点数を稼ぎ、
法令上の制限は半分くらい捨てるつもりでいました。
ほかの勉強があったので都合100時間くらいしか
宅建に充てられなかったので、この方法で滑り込み合格を考えていたんですね。
予備校の市販模試をやっても、権利関係は11~13点くらい安定して取れますし、
間違っているところは民法ではなく、不動産登記法や借地借家法だったので、
全然イケると思っていました。

しかし、R4の過去問を見て、こりゃ~やばいなと思いなおしました。
取らせる気がないような超マイナー分野から3~4問出てきています。
これだと権利で10点以上安定して取るのは無理だと悟りました。
実際、私はR5の本試験では権利は8点しか取れませんでした。
ケアレスミスで落としたものもあったのですが、
10点取るのは難しいな~と思いました。

要するに、権利科目で点数を稼げない作りになっているので、
民法に頼って捨て科目を作れない…、そういうことです。
勉強の最後のほうで本試験問題を解いて「やべぇ」ってことにならないよう、
早めに本試験問題を見ていただいて、実感いただくことが良いと思います。

なお、細かいところまで学習する
司法書士試験受験生の方なら、高得点も狙えると思いますよ。

あと、行政書士試験→宅建のコースだと、
行政書士が11月、宅建が10月なので、
次の年に受けることになります。

1年も経つとあれだけ勉強したことがスカスカになっていますので、
そこそこ身を入れて復習する必要がありますので、
そこも注意点ですかね。
これは釈迦に説法な気もしますが…。

3.宅建→行政書士コースでの注意点

これは割とメジャーな受け方で、宅建に受かって闘志がみなぎっていると、
次は行政書士試験にチャレンジしてみようと思うのは
ある意味自然な流れですよね。

ただ、行政書士試験になると、難易度がぐっと上がりますので、
予め以下を押さえておいた方が良いと思います

・暗記量3倍以上
・宅建ではあまり出題が多くない債権分野のウェイトが高い
・問題が複雑で、読解力を要求されるものが多い
・複合問題が多い
・記述で問われるため、判例や条文の趣旨を憶えなければならない
・(民法に限らず試験の全範囲として)現場思考力を問う問題の比率が多い

特に、宅建受験時に民法が苦手だった方は要注意です。
宅建は民法が苦手でも受かるのですが、行政書士試験は絶対に受かりません。

宅建は正確に宅建業法を暗記していれば、割と安定して合格点を出せますが、
行政書士試験は、現場思考力を問われるため、
それが苦手だと勉強時間を積み上げてもなかなか点数が伸びません。

合格までに数年かかってしまうことも多い試験ですので、
あまり勉強時間を確保できない社会人の方は、
試験を受けることの意味を考えてみても良いように思います。

4.まかろんろん@節約が行書民法に初挑戦した結果

まかろんろん@節約がR3の行政書士試験の民法に挑戦してみました。

プロフィール

宅建試験が終わって数日後なので、宅建受験時と
ほぼ同じくらいの能力で挑戦しているので、参考になるかな…と。
そのときの結果と、感想を載せますので、参考にしていただけたらと思います。

なお、まかろんろん@節約はR5の宅建試験で権利を9問取っており、
市販の宅建試験の模試では10~13点程度で安定して点数を取っていました。
宅建受験者が勉強する範囲は押さえており、
宅建受験生の中では民法は割と得意な方にあたると思います。

<まかろんろん@節約の試験結果>
民法択一 12点/36(3/9正答)
民法記述 10点/40(この年は記述の採点が厳しかったので、実際の点はもっと低いかも…)
合計   22点/76
(50~60点程度が合格ライン)

一見ドイヒーな結果に見えてしまうかもですが、
R3の民法は択一が難しかったので、
3問正答でもかなり善戦しています。
私が行政書士試験受験生のときに、
模試変わりに解いてみたときは5/9しか取れていませんし…。
記述は練習していないので、まぁこんなもんです。

<まかろんろん@節約の感想>

・登場人物が多く、問題が複雑で難しい
・問題文が長くてキツイ
・ほとんど勉強していない範囲(債権者代位権や詐害行為取消権)がある
・もう一度民法を学びなおさないと勝負できなそう
(言い方を変えれば、勉強していけば勝負はできそう)

まかろんろん@DTM
まかろんろん@DTM
行政書士試験も宅建士試験も、どちらも難しい試験で、
資格としても魅力があり、挑戦し甲斐のある試験だと思います。
この記事が受験を検討される方の参考になると嬉しいです。

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