この度、勢いだけで同人誌を出してみたい!と思い、
とりあえず原稿を作ってみることにしました。
進めていけば何とかなる精神で突っ走りましたが、作っていくうちに
「ここは最初に押さえておかねば後々苦労することになりそうだ・・・」
という点がいくつか見つかりましたので
自分用の備忘録を兼ねて記事にしておきました。
デジタル原稿初心者さんへ、何かのヒントになれば幸いです!
@節約のスペック
・デジタルイラストは経験ありだがデジタルでの同人誌制作は経験なし
・はるか昔に一度だけ同人誌を作ったことあり(その時は紙面の原稿)
・デジタル入稿は全くの未経験・予備知識なし
作ったことがあるとはいえ、はるか昔すぎ&今の状況と全く違うため
ほぼ未経験という感じです。
初めての同人誌作成で気をつけたところ
原稿は印刷所のテンプレを使う

クリスタは新規作成画面でこのようにコミックというモードがありますが
トンボなどがデフォルトで入ってしまうため初心者にはお勧めできません。
(印刷所によってトンボを入れるなというところもあるため)
各同人誌印刷所がテンプレ原稿を大体用意してくれていますので
それをダウンロードし、それをベースとして作っていきましょう。
逆に、このテンプレがない・初心者向きではなさそうな印刷所
(サイトに初心者コーナーがない、大手ではない小規模の印刷所・
同人誌に特化していない印刷所など)は初心者向きではない可能性がありますので
基本的に慣れるまではテンプレのある印刷所にお願いするようにしましょう。
入稿方法は印刷所によってまちまちですので、最初にお願いする印刷所を
選んでからがベストです。
(カラー原稿)RGB入稿の場合でも初めに確認すべき場所
本文モノクロでも表紙はカラーを選択される方が多いかと思います。
カラーの場合CMYKでの入稿が一般的で、RGBで原稿を作った場合
仕上がりの色合いに大きく差が出るため、
悩んでいた創作者さんも多かったと思います。
現在、RGB入稿も選べるようになり、私も今回RGBを選択しました。
実はここでも落とし穴が・・・同じRGBでもRGBにもいくつか種類があるのです。

ここでチェックすべきなのが「カラープロファイル」
例えばAdobe RGBとsRGB、この二つは同じRGBですが
比べてみると結構違いがわかるくらいには違ってきます。


同じ画像で検証したところ
Adobe RGBはビビッドな仕上がり、sRGBはくすんだ感じの仕上がりになります。
ちなみに私がお願いした印刷所さんはsRGBでの指定がありました。
作成後に仕上がりイメージと違った!とならないよう
作成前にRGBのどのカラーモードかを今一度確認してくださいね!
フォントは作成元ページで商用利用可か確認

フォントはフリーフォントでもクオリティ高く、コミック向けのものが
用意されていますが、必ず作成元サイトで使用可能範囲(商用利用可能か)を
確認してから使用してください。万が一商用利用×だった場合、
最悪製本後に全て廃棄しなくてはならない可能性があります。
奥付分の確保・書くべきこと
同人誌の巻末には奥付の記入が必須です。ということで、後々ページ数が
狂わないよう、総ページ数の中に
・奥付(必須)
・あとがき(←これは入れたい場合)
などの事務ページ分を確保しておきましょう。
奥付に記入すべきことは以下となります。
発行年月日
これは印刷所に入稿した日ではなく、実際に頒布する予定日となります。
イベントで販売する場合はイベント開催日・書店委託のみの場合は
好きな日で大丈夫とのことです。
連絡先
最低でもメールアドレスが必要(SNSアカウントなどは不可)
サークル名・印刷会社
これは発行した本の責任者ということになります。
この辺りが記載していない場合、印刷所から補正の連絡が入り
作業ストップになる可能性が高いので、確認して記載しておきましょう。
本入稿前にできるだけ試し刷りを
入稿前に仕上がりが不安な場合、またトーンなどを複雑に貼り付けているなどの
特殊な原稿の場合は事前に試し刷りをすると安心です。
インクジェットではなく、レーザープリンターでの確認が必要ですので
原稿をアプリやUSBなどに入れ、コンビニでの試し刷りがベスト。
また、印刷会社に相談すれば事前に数枚試し刷りをしてもらえるとのことです。
(私の場合、実際試し刷り依頼はせずそのまま本入稿にしました)
その場合、できるだけ超繁忙期(夏・冬コミなどの大型イベント前)を
避けてお願いするのがベストです。
入稿前に製本シミュレーターを使うことを強く推奨

クリスタEXには見開き原稿シミュレーターがデフォルトで備わっていますが、
それ以外のツールで原稿作成する場合、本入稿前に実際の仕上がりが
どんな感じになるのかシミュレーションしておくと安心です。
これはページの入れ違いを避ける以外にも、1冊ストーリーではない場合に
(オムニバスなどを雑多に入れたい・めくりオチを効かせたい場合)
どういった順番にすべきかというヒントにもなります。
急がない場合はできるだけ繁忙期を避け利用する
同人誌印刷所は基本繁忙期がずっと続くものだと思った方が良いのですが
(イベントってちょこちょこありますからね)その中でも
超繁忙期というのはできる限り避けて入稿することをお勧めします
繁忙期カレンダーなどを作ってくれている印刷所も多いので事前確認を。
超繁忙期を避けるメリットとしては
回答・サポートを手厚く受けられる可能性高し
繁忙期は駆け込み入稿の対応などで、質問対応があと回しにされがちです。
目前のイベントに間に合わせるため皆さん必死ですので
そこはしょうがないところ。いろいろ確認しておきたいという場合、
この時期はできるだーけ避けましょう。
トラブルに巻き込まれる可能性が低くなる
印刷所のスタッフさんも人間です。データの取り違えミスなどの
とんでもミスを起こしてしまうといった事例も耳にします。
おそらくこれもイベント直前に駆け込みで
大量の依頼を受けた際に発生可能性が高まります。
勿論これは我々の落ち度ではなく避けようがないのですが、
なるべくなら巻き込まれたくないものです。
落ち着いた時期にお願いすることで
発生確率をグッと減らすことができるのではないでしょうか。
早割などが使える
イベント合わせなどではないなんでもない時期に20から40%くらいの
早割キャンペーンを行う会社も多いです。
仮に40%割が使えた場合、10000円かかるところが6000円になる!
単にお得を享受するだけではなく、
この差額で部数を増やしたり特殊紙にしたり別のノベルティを作ったりと
他の選択肢を取ることもできますよ!
刷数は冷静に
初心者の場合、どのくらい売れるかまったく見当がつかないですよね~!
今回私は30部刷りました。30部って一般的にはかなり小部数になるんですけど
実際届いた本を受け取った印象は思ったよりずっしり感あるな・・・と。
これ、100部とかになると重さもそうですし保管場所にも
かなり困ることになりそうです。初めての同人誌はできるだけ少部数
(基本オンデマンドで多くても50くらいまで)を心がけた方がよさそうです。
逆にクオリティの高いオフセット印刷を検討する場合、
50~100部まで印刷費がほぼ一定となりますので
長期頒布を前提としたり、最悪廃棄を判断できる場合は
この選択肢もアリです。
最終的には冷静に自分の実力と二次創作の場合は
そのジャンルの人気を照らし合わせて判断しましょう。
刷数のはなしはセンシティブと言われておりますので、
周りに確認しづらいのが難点ですね。
まとめ

以上、私が初めての同人誌作成で気をつけたこと!でした
こんなところがポイント!
- テンプレのある大手の同人誌印刷所を選ぶ
- 原稿作成は余裕を持ってなるべく繁忙期を避ける
- 本入稿前にできるだけ完成シミュレーターを利用する
同人誌作成って事前知識なしだと非常に難しそうで不安ですが
印刷所は初心者支援に手厚く、テンプレも用意されているので
それに沿って作っていけばほぼほぼ問題ありませんでした。
最近はチャッピー・GeminiなどのAIも充実しているので、
印刷所の方に何度も質問するのは気が引ける・・・という
些細な質問(グレーの濃度・フォントサイズ・レイヤーの設定など)も
どんどん投げかけて進めていきました!
(必ずしも正しい答えが返ってくるわけではありませんので、
セカンドオピニオン(複数のAIに聞いてみる)や、
重要な相談はきちんと依頼する印刷所に問い合わせてくださいね!)