この記事はまかろんろん＠DTMが執筆しています。
★プロフィール★
令和7年度の競売不動産取扱主任者試験を＠節約と受けてきました。
感触的にはおそらく二人とも合格していそうです。
この試験ですが、問題を持ち帰ることができず、
また、過去問が公開されていないので、本試験の問題がどの分野から
どれだけ出ているのかがブラックボックスなんですよね。
憶えている範囲で、記事にしてみようと思います。
不動産競売の知識：35%程度
民事執行法 ：35%程度
民事訴訟法、民事保全法：4%程度
民法（主に物権と委任・請負）：12%程度
周辺法令：12%程度
税金の知識：2%程度
なお、不動産競売の知識と民事執行法はいずれも民事執行法からの出題です。
公式テキストでは分野が分けられているので、分けて書いていますが、
どちらも法律としては民事執行法の範囲です。
実際の試験でも、それぞれの肢がミックスされたような、
設問がはっきりと分かれていないものもありましたので、
民事執行法関連の問題が7割程度を占めていた…と
捉えていただけたらと思います。
極論を言えば、民事執行法関連の問題が満点ならば、
この試験は受かってしまいます。（合格点は年によって前後するようですが、
おおよそ70%正答程度のようです）
それくらい、民事執行法関連の配点が大きいということですね。
民事訴訟法と民事保全法は、1問ずつ出た記憶があります。
いずれも基礎的な知識を問うもので、公式テキストの範囲だけ
勉強しておけば得点できそうな問題でした。税金は1問、周辺法令は
不動産登記法が1問、区分所有法が2問、消費者契約法が1問、
他にもう1問くらいあったかも…。
民法は物権中心で、抵当権は問題数多め（2問か3問あったと思う）です。
他には物権変動、用益権、意思表示あたりが1問ずつ出題されていたと思います。
なお、民事執行法はしっかりやらないと点が伸びません。
割と細かいところまで聞かれますし、個数問題もある（2025年度は6問あった）
ので、中途半端な知識だとすぐに失点します。民事執行法は暗記要素が強いので、
結構しんどいと思います。特に、これまで手続法を学んでいない方にとっては、
苦行そのものだと思います…。
難易度ですが、結構難しいと思います。
合格率は30%程度だそうですが、受検者層がほとんど宅建受検経験者ですし、
競売に出入りしている業者に勤めている方もそれなりにおられると思うので、
舐めてかからないほうがよいです。
ただ、この試験を受けるまでに、宅建や、他の不動産資格に挑戦されている方が
ほとんどだと思いますし、法律資格の受検経験者も多いと思います。
そういった方が受けるのであれば、難易度はそれほど高くありません。
主催団体であるFKRが出しているテキストや問題集を仕上げていけば、
合格ラインには乗る感じでした。業務管理者の基礎資格になってからの
賃貸不動産経営管理士試験のように、過去問があまり当てにならないような
感じではないので、キチンと勉強すれば報われる試験です。
なお、FKRの公式ページには、宅建士試験合格者であれば20時間程度の勉強で
合格できるような感じで書かれていますが、
その時間で凸すると、極めて高い確率で爆タヒするはずです。
司法書士試験等で民事執行法を学んでいる方であれば、20時間くらいで
合格ラインに乗ると思いますが、
宅建士試験合格者で民事執行法の勉強経験が無い方であれば、
最低でも50時間くらいは見込んでおいた方が良いと思います。
競売3点セットを何度か読んでいる等の経験が無いと、
50時間だと厳しいくらいだと思います。
宅建士・行政書士・司法書士試験受検経験者の＠DTMは30～40時間程度、
宅建士・行政書士試験受検経験者の@節約は80～90時間程度で試験に臨みました。
なお、2名とも、不動産競売の入札経験アリですので、
受検層の中ではかなりアドバンテージがあるほうだと思います。
自己採点ができないのでなんともいえませんが、
2名とも50問中正答数35～42程度ではないかと思います。
